iPhone 顛末記(そねみモード)2008-07-11 Fri 12:15
ちょっとしたお祭り状態だったので、ハイテンションに無駄な記録を「そねみ風」におおくりいたします。
…。 「まぁ、iPod touchがあればできることにかわりはないから、あまりiPhoneにはきょーみないね。」 「てきとーにぶらっと立ち寄ってみて、列に並べば買えそうだったらその場で買うぐらいかな。」 なんてまわりに発言したものの、ネットやテレビで紹介されればされるほど、どうしても買いたい衝動にかられる。これは人として仕方のないものであろう。 かといって、徹夜で並ぶのはふだんクールで通っているこのわたしのプライドが許さず、土日中に入手できるくらいを目安に木曜日夜、情報収集。 いつもどおり6時半に起き、再度情報収集。 表参道、新淀、秋淀、などはかなりヤバい状態の模様。 有ビックの行列は数十名とのことだが、新宿育ちの血が、ドラクエ、PSなど行列ものではお世話になった淀に並びたい気持ちにさせる。 自宅近辺では、錦淀が比較的行列が短いという情報があった。 1店舗目で入手できなかった場合、その後の行動に融通も利きそうということを考慮し、向かうは錦淀とすることに。 しかも淀は金、土、日分の整理券がもらえるという情報も。 シャワーを浴び、朝ご飯を食べる余裕をみせつつ、それでもご飯を食べながらネットでリアルタイム情報を収集。 7:20頃、表参道で受付終了の速報が。 公式サイトを見ると、確かに受け付け終了となっている。 また、ぞくぞくと淀系は「16Gは受付終了」の情報が入る。 気が焦る中8:00の段階で、まだ錦淀は並べるという情報が。 正直16Gも容量は必要ないが、8Gは黒のみ、16Gは黒の他に白もあるため、一目で値段が高い方とわかる白にあこがれをもつことに。 8:10、自宅を出て、その後8:40頃半蔵門線錦糸町駅に到着し、若干心臓の鼓動が高まるのを感じつつエスカレータをあがると、駅前広場にはすでに100名は軽く越える行列が。 『話が違うぞ…!?』 と思いつつも、急いで行列の最後尾に。時計をみると8:45。 並ぶなり店員さんから「ご購入いただけない場合がございますがよろしいですか?」と。 おそらく何十回とこのセリフを言って回ったのであろう、あまりにもサラリと言ってのけるその店員に、冷静を装い「OK」と答えつつも、若干の苛立ちを覚え、また建設的に『さっさと場所を移動するべきか…』と一瞬悩みつつも、なんだか面倒くさくなりそのまま並ぶことを決意。 8:30から整理券を配布するということだったが、まったく列が減る様子なし。 広場なため、日差しもきつく、ときおり涼しい風が吹くことだけが唯一の救い。 しかも錦糸町は相当オフィスがあるらしく、もろ出勤時間がかぶっているため、通勤の人たちへの完全なさらしもの状態に。 しかもわたしのうしろに並んでいる女性がイヌを連れており、そもそもこの神聖な行事にイヌを連れてきていること事態その女性の神経を疑いつつも、わたしの足をなめたりする姿をかわいいと思ってみたりもしたが、あまりにもすることがないので、ときおり女性の目を盗んではわたしの足にじゃれるそのイヌに軽くケリを入れて気を紛らわせることにした。 が、じきにそれにも飽き、あまり暑さに途中から、いつまでもわたしにからんでくるそのイヌは完全にシカトすることにした。 しかしすることがないことには違いないので、列に目をやる。 1列20名前後の列が6,7列はある。 見ると、最初の2列程度は身なりの汚いおたく風青年やおやじども。 新聞や持ち込んだ椅子に腰かけ、何時間も並んでいると一目でわかる。 そのあとの列は、どうみてもサラリーマン風スーツ姿だ。 時計で9時をまわっていることを確認すると、『おまえら会社何時始業なんだよ。さっさとあきらめて会社に行けよ!』と強く念をかけてみたが、どいつもあきらめる様子はない。 そうこうしているうちに、行列の前の方が10名づつ店舗に案内されだした。 『整理券配布にしては、妙に時間がかかるな』と舌打ちしつつ、とりあえず目の前で確実に行列が減っていくため多少気が落ち着く。 イヌは最初こそ元気だったが、いつしか暑さにダウンし、女性に抱かれておとなしくなっている。 うちわが配られたり、店員さんが価格表・注意書きをもって歩いたり、ダウンしたイヌを『ざまーみろ』なんて目で見たりして、なんとなくそれらに気を紛らわしていると、わたしの前は40名程度に。 そのとき「本日ご購入の整理券は終了です。このあとは明日のご購入の整理券になりまーす。」 『なんだ、まだ明日買えるのか。』と、もともと想定内のわたしは微塵にも動揺を現さなかったが、わたしの前のふたりが即座に列を離脱。 『ふん、1日がどうだっていうんだ。そこまでして今日手に入れて何になる。』と自分を言い聞かせたが、そもそもこの炎天下の中じっと並んで、明日にはゲットできそうで安堵している自分も実は似たもの同士であることにそのとき気づかなかった。 そのまましばし待っていると、10分程度で店舗に案内された。 時計をみると9:30。1時間も並んでいなかったことになる。 16Gホワイトとつげ、明日の12:00〜13:30受付の整理券をゲット。 ![]() その直後「16G終了でーす。」との声が聞こえる。 不純な動機で16Gホワイトにしただけで、正直『8Gでもいいか』と思っていたわたしだったが、自分の購入直後にそう聞くと、とても気分が良くなった。 自分はいかに小さい男かとなげく反面、人間そんなもんだろ、と開き直ることにした。 軽い脱水症状を回復するため喫茶店に入ろうと思ったが、冷やかしで秋葉原の様子を見ようと、そのまま総武線に乗車。 しかし既に秋淀も行列は全くなく、ソフトバンクのずらりと並んだカウンタも店員さんが準備に大忙しだが、その他お客さんは誰もいない。 『あとは購入権利を持つ者だけが淡々と購入していくんだな…』と、強者どもが夢のあとの状況を若干寂しく思う。 しかしあちこちに「iPhoneの販売は終了しました。予約も当面してやんねーよ」と張り紙がしてあるのを見て、すこぶる気分がよくなった。 ベローチェに寄るため、秋淀1Fを縦断する。 途中、WILLCOMがD4の特設コーナを開いて、お姉さんが一生懸命デモをしている。 しかし、それに気を止める者は誰一人いない。 ソフトバンクに対抗するように広大な面積を構えたD4専用予約受け取りコーナには、目がうつろで虚弱体質な、おそらく大学をさぼったのであろう青年がただひとり、店員におたくな会話でからんでいる。 わたしはその様子を横目でみつつ、ベローチェに入った。 隣りの若者がiPhoneらしきものをもっている。 しかし強がりからか、直視できない。 あまりじろじろ見ると『ふふふ、うらやましいだろ。』と相手に思わせてしまう。 『ちぇ、どうせ徹夜で並んだんだろ。そこまでしなくたって入手できるんだよ!』と、今日ゲットできなかったことで彼に嫉妬を覚えたが、強がりで iPod touch + Sony製BTアダプタ を机の上に出す。 Vaio X505で戦況を確認する。 どうやら一番人気は16G黒のようで、白を予約してしまった自分を呪った。 30分ほどくつろぎ、また様子を見にソフトバンクカウンタに。 相変わらずあまり人がいない。 店舗の外に出ると、特設ステージのまわりにテレビカメラなどが並び、なにやらにぎやかに。 ディスプレイに 「残り 1:58…」のようにカウントダウンが。 『…何のカウントダウンだ?? 上戸彩か??』と思いつつも、『上戸彩なんかに興味はないね、ふん』と強気にそのまま素通りし、自宅に向かうことに。 その車中、『おぉ、そうだ。今日は表参道以外は12時発売だった。』とふと気づく。 だからカウンタもガラガラだし、ベローチェの隣りの若者も、iPhoneではなく、単なる古いiPod だったようだ。 あとでわかったが秋葉原に上戸彩が来る予定はないし、そもそも発売時間すらろくに覚えていない人間は、行列に参加したもののなかではこのわたしと、そのうしろに並んでいたイヌを連れていたなめきった女性ぐらいじゃないかと、今思う。 イヌが脱水症状で病院送りになっていないことを祈りつつ、自宅に到着した。 いきなり「ピンポーン」となる。 どうやら予約していた WILLCOM D4 が宅配便で到着したようだ。 即座に箱を受け取り、宅配便のオヤジを追い返す。 箱からD4を取り出した瞬間「でかっ!? 」と動揺しつつも、ひとり冷静を装い、充電するためにACアダプタを接続する。 その後、ご自慢のエスプレッソマシンに、伊万里の青磁で青白いがしかし飾り模様が全くないシンプルなコーヒーカップをセットし、スイッチを入れる。 同じくシンプルなデザインのタンブラー(1ヶ3,500円)にロック(氷)を2つ流し込み、高級ミネラルウォータ「Ty Nant」を注ぐ。 ミネラルウォータを一気に喉の流し込むとその後、左手にソーサー、右手に、上品にも少量のエスプレッソが注がれたカップを持ち、静かに口を付ける。 自宅から見下ろせる相生橋に目をやる。 まだ梅雨は終わっていなかったが少々姿を見せた太陽が河面を照らし、その光の筋を、お洒落さが微塵にも感じない土砂運搬船が乱していく。 ふと半日を振り返る。 7月11日、わたしの計画は完璧だったな…と。 |
この記事のコメント |
コメントの投稿 |
|
|
この記事のトラックバック |
|
| HOME |
|




